肌や爪に現れる症状とそこに潜む病
肌や爪に現れる症状には放っておいても問題ないものもありますが、なかには命に関わる危険な病が潜んでいるものもあります。そこで今回は手遅れにならないよう危険な病が潜んでいる肌と爪の症状についても紹介しますので参考にしてください。
1.肌に現れる症状と病
1-1.肌の外見に現れる症状と病
(1)吹き出物
・食べすぎや便秘が原因で唇や鼻及び頬にニキビが現れるもので、この症状に潜む病として唇は胃腸疾患、鼻は肺疾患、頬は肝臓又は腎臓疾患が考えられます。
これらの病はすぐに命の危険性に関わるものではありませんが、症状が長引いたり、日増しに悪化するような場合は早めに医師に相談されることをお勧めします。
(2)乾燥肌
・血液中の酸素が不足することで皮膚に必要な酸素や栄養分が不足するため皮膚がカサカサになるもので、この症状に潜む病としては鉄欠乏性貧血が考えられます。
この病はすぐに命の危険性に関わるものではありませんが、生活に差し支える色々な症状が現れますので毎日鉄分を食事で摂取するようにしてください。尚、鉄分の体
への吸収率はビタミンCと一緒に摂取すると向上しますが、カフェインと一緒に摂取すると悪化しますので注意してください。
2.爪に現れる症状と病
2-1.爪の表面に現れる症状と病
(1)皺(しわ)が現れるもの
・縦皺は老化現象又は栄養不足によるもの、横皺はタンパク質不足によるもので、この症状に潜む病は特にありません。
(2)爪が割れるもの
・栄養不足により爪が割れやすくなるもので、この症状に潜む病としては鉄欠乏性貧血が考えられます。
この病はすぐに命の危険性に関わるものではありませんが、爪が割れると生活に支障が出ますので毎日鉄分を食事で摂取するようにしてください。
(3)爪が波形になるもの
・栄養不足により爪がスプーン状になるもので、この症状に潜む病としては鉄欠乏性貧血が考えられます。
この病はすぐに命の危険性に関わるものではありませんが、爪が波形になると生活に支障が出ますので、毎日鉄分を食事で摂取するようにしてください。
2-2.爪の内部に現れる症状と病
(1)黒い縦筋が現れるもの
・最初は黒くて細い縦筋が現れ、それが次第に太くなり、最終的には爪全体が黒くなるもので、この症状に潜む病としては皮膚ガン(メラノーゼ)が考えられます。
この病は命の危険性に関わるもので5年生存率は10%以下と言われているため、早急に医師に相談されることをお勧めします。
(2)半月板が異常に大きくなるもの
・最初指先が赤くなり、最終的には白い半月板が指の半分くらいまで大きくなるもので、この症状に潜む病としては肝硬変が考えられます。
この病も命の危険性に関わるものですので、早急に医師に相談されることをお勧めします。
(3)爪の色が紫色になるもの
・血液中の酸素が不足することで爪が紫色に変色するもので、この症状に潜む病としては心臓疾患や.脳出血が考えられます。
これらの病も命の危険性に関わるものですので、早急に医師に相談されることをお勧めします。
(4)爪の色が白くなるもの
・血液中の酸素が不足することで、爪の半月板がわからなくなるほど爪全体が白くなるもので、この症状に潜む病としては鉄欠乏性貧血が考えられます。
この病はすぐに命の危険性に関わるものではありませんが、毎日鉄分を食事で摂取するようにしてください。
3.指に現れる症状と病
(1)指の先端が太くなるも
・爪の周囲が大きくなって指先が太鼓のバチのようになるもので、この症状に潜む病としては肺ガンが考えられます。
この病も命の危険性に関わるものですので、早急に医師に相談されることをお勧めします。
(2)指先と肘が赤くなるもの
・初期は手の爪の周囲が赤くなり、中期には肘の周囲が赤くなり、後期には足の爪の周囲が赤くなり、末期には爪の周囲が固くなって盛り上がるもので、この症状に潜む
病としては膠原病(強皮症)が考えられます。この病も命の危険性に関わるものですので、早急に医師に相談されることをお勧めします。