命の危険を伴う病気が原因の足つりについて

 病気が原因で起こる足つりには放っておくと命の危険を伴う病気のものと、そうでないものがあります。

 今回は命の危険を伴う病気について紹介します。

 命の危険を伴う病気としては、閉塞性動脈硬化症があります。閉塞性動脈硬化症とは動脈が硬化することで血管が詰まる病気です。

 閉塞性動脈硬化症で足がつるのは動脈が硬化して血液が流れにくくなると運動神経に障害が起こり、筋肉の収縮や弛緩がうまく調整できなくなるからです。

 また動脈が詰まると心筋梗塞や脳梗塞などの命の危険を伴う病気になる可能性が高くなるので、たかが足のつりとして放っておくのは危険です。

 そこで閉塞性動脈硬化症であるか否かを見極める方法を紹介します。

 まず仰向けに寝て膝を伸ばしたまま両脚を揃えて45度になるまで持ち上げます。次に持ち上げた脚の足首を台三者に支えてもらい、自分で足首を1分間上下(底屈、背決)させます。その時に足の裏が真っ白になる場合は閉塞性動脈硬化症の可能性が考えられます。

 また歩く時に足がしびれる、更に歩くと脚が痛むが止まると脚の痛みが消えるという症状の場合も閉塞性動脈硬化症の可能性があると考えられますので、こういった症状がある場合は早急に医師に相談されることをお勧めします。