乾燥肌や美肌に効果がある温泉成分と温泉地について

 温泉には色々な効能があることはご存知だと思いますが、ご自身の症状にはどんな温泉成分が効くのか、またどこの温泉地に行けば良いのかはご存じないと思いますので、今回は乾燥肌と美肌に効果がある温泉成分と該当する温泉地について紹介します。

 乾燥肌や美肌に効果がある温泉成分の一つ目はアルカリ湯です。入浴すると温泉のアルカリ成分が皮膚の油汚れと反応して石鹸のような成分が生まれて皮膚の汚れを落とし、更に肌の保湿力を高めてくれ李ため、乾燥肌や美肌に.効果があります。

 アルカリ湯で有名な温泉地としては神奈川県の飯山温泉があります。飯山温泉の温泉成分は強いアルカリ性湯(PH11.3)であるため、お湯に10分以上浸かると肌に必要な油分まで洗い落としてしまうのでご注意ください。

 乾燥肌や美肌に効果がある温泉成分の二つ目はメタケイ酸湯です。メタケイ酸には美容液の保湿力を高める成分が多く含まれているため、乾燥肌や美肌に効果があります。

 メタケイ酸湯で有名な温泉地としては大分県の湯布院温泉があります。湯布院温泉の温泉成分にはメタケイ酸がとても多く含まれています。この温泉は入浴時間に注意をする必要はありませんのでゆっくり浸かることをお勧めします。

 乾燥肌や美肌に効果がある温泉成分の三つめは重曹泉(炭酸水素塩泉)です。温泉成分の重曹は洗顔料にも使われているように毛穴の黒ずみや肌の角質を柔らかくする働きがあるため、美肌に効果があります。

 重曹泉で有名な温泉地については東京都大田区蒲田の黒湯温泉があります。黒湯温泉の温泉成分はメタケイ酸や重曹を多く含んだもので、そのお湯は黒く、大昔の海藻が由来とされており、「化石水」と呼ばれています。こちらの温泉も入浴時間に注意する必要はありませんのでゆっくり浸かってください。